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岩井俊雄によるTENORI-ON開発レポート&作品情報
by tenori-on
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いわいさんちweb
親子や家族のあり方をテーマにした、岩井俊雄のもうひとつのブログです。
以前の記事
ワールドツアー6日目~モントリオール本番
モントリオールのイベント当日は、お昼すぎに会場に行けばよいことになったので
久しぶりにゆっくり寝られました。
ワールドツアー6日目~モントリオール本番_d0074455_0533521.jpg
会場に着くと、入口のウインドウにスタッフが丸いドットを一生懸命貼っていました。
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会場奥のステージには、昨日リクエストしたスクリーンがしっかり吊られていました。
それも僕がリクエストしたのは3枚だったのに、なぜか5枚もあります!
スタッフに「どうして5枚もあるの?」と聞いたら、最初は、3枚スクリーンをつけてみたけれど、
いまいちで、5枚あった方がもっと迫力があると思って吊ったんだ、とのこと。
リクエスト以上に、独自に考えてよりいいものにしようとしてくれるのはすごくうれしいです。
ワールドツアー6日目~モントリオール本番_d0074455_0521127.jpg
スクリーンだけでなく、後ろの壁にはLEDをすだれのように垂らして使う
巨大なディスプレイがあったりと、いろいろなところで工夫してくれています。
ワールドツアー6日目~モントリオール本番_d0074455_0531255.jpg
今回このTENORI-ONイベントは、モントリオールで毎年開かれているMUTEKという
電子音楽&メディアアートのフェスティバルのチームにオーガナイズを頼んだのですが
とてもクリエイティブなスタッフばかりでありがたいです。
ワールドツアー6日目~モントリオール本番_d0074455_0542866.jpg
設営はとてもうまく進んでいたので、西堀くんと安心して昼食へと向かいました。
会場のすぐ近くに中華街があり、そこで久しぶりにごはんを食べました。
メチャクチャおいしく感じます。
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今回のイベント会場はSATという場所なのですが、単なるイベントスペースではありません。
SATは、アートとテクノロジーの融合をめざして作られたNPO組織で
2階や地下には、アーティストが集まって作品を制作したり、
ワークショップをやったりといった広々としたスペースがあるんです。
ワールドツアー6日目~モントリオール本番_d0074455_0552244.jpg
そのSATの中心人物の一人、カナダ人アーティストのLuc Courchesneが案内をしてくれました。
彼は、インタラクティブシネマのパイオニアの一人で、
東京初台のICCでも作品が展示されていたことがある作家です。
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彼自身の新しい作品のことや、このSATの運営のされ方などについて教えてくれました。
運営資金は3分の1が国から、3分の1が他の企業などからの援助、
また残り3分の1はなんと1階にあるカフェ&バーの収入だそうです。
こうした組織を運営するのには、非常にいいバランスのように思えました。
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こちらは、3台のプロジェクターで半球の中に継ぎ目のない映像を投影するシステム。
バラバラにして簡単に運ぶことができるそうです。
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今回のイベントを手伝ってくれているスタッフは、すべて普段このSATでフルタイムで
働いているスタッフだそうです。日本でこうしたイベントをやる場合、会場は貸しスペースで
音も映像も外部の会社がはいるのが普通ですが、ここではすべて自前です。
機材も借りなくても豊富にあるし、スタッフは会場のこと機材のことを熟知しているし、
今回全体があまりにスムーズにうまく行っている理由はこれでした。
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さて、またもや雑誌の取材などを受けているうちに、
いよいよ夜8時になって人が集まってきました。
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TENORI-ONスタンドにも、長い列ができています。
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今回、モントリオールだけのスペシャルパフォーマンスとして
Robert Rippokは、Debashis Sinhaという
インド系カナダ人のパーカッショニストとのセッションを披露しました。
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TENORI-ONと、さまざまな種類のパーカッションの生演奏はすごい迫力でした。
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また、その彼らのパフォーマンスに、僕は僕で自分のソフトウェアを改良して映像を加えました。
リハーサルの時間がほとんどなかったので、ほぼぶっつけ本番だったのですが、
5面スクリーンの美しさもあいまって、この日一番のハイライトとなりました。
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また僕自身もプレゼンで、他の場所とは違う趣向を用意していました。
それは、カナダの実験映画作家ノーマン・マクラレンについて語ったことです。
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ノーマン・マクラレンは僕が世界でもっとも尊敬する作家の一人です。
彼は音と映像をダイレクトに結びつける実験アニメーションを何本も作っており、
僕は学生時代にその作品を見て大きな影響を受けました。
そのマクラレンがいたのが、このモントリオールにあるNFBC(カナダ国立映画庁)なのです。
僕が音と光を演奏するTENORI-ONを作ったのも、マクラレンの影響なくしてはありえなかったでしょう。
マクラレンの偉大な業績と、自分への影響をプレゼンの冒頭で語ったところ、
カナダの聴衆に驚きと大きな拍手で迎えられました。
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他のミュージシャンの演奏も、ベルリン・パリを経てさらに磨きがかかり、
我々のイベントはますます完成度が高くなったように感じました。
by tenori-on | 2008-04-19 07:47 | TENORI-ON
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