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モントリオールのイベント当日は、お昼すぎに会場に行けばよいことになったので
久しぶりにゆっくり寝られました。 それも僕がリクエストしたのは3枚だったのに、なぜか5枚もあります! スタッフに「どうして5枚もあるの?」と聞いたら、最初は、3枚スクリーンをつけてみたけれど、 いまいちで、5枚あった方がもっと迫力があると思って吊ったんだ、とのこと。 リクエスト以上に、独自に考えてよりいいものにしようとしてくれるのはすごくうれしいです。 巨大なディスプレイがあったりと、いろいろなところで工夫してくれています。 電子音楽&メディアアートのフェスティバルのチームにオーガナイズを頼んだのですが とてもクリエイティブなスタッフばかりでありがたいです。 会場のすぐ近くに中華街があり、そこで久しぶりにごはんを食べました。 メチャクチャおいしく感じます。 SATは、アートとテクノロジーの融合をめざして作られたNPO組織で 2階や地下には、アーティストが集まって作品を制作したり、 ワークショップをやったりといった広々としたスペースがあるんです。 彼は、インタラクティブシネマのパイオニアの一人で、 東京初台のICCでも作品が展示されていたことがある作家です。 運営資金は3分の1が国から、3分の1が他の企業などからの援助、 また残り3分の1はなんと1階にあるカフェ&バーの収入だそうです。 こうした組織を運営するのには、非常にいいバランスのように思えました。 バラバラにして簡単に運ぶことができるそうです。 働いているスタッフだそうです。日本でこうしたイベントをやる場合、会場は貸しスペースで 音も映像も外部の会社がはいるのが普通ですが、ここではすべて自前です。 機材も借りなくても豊富にあるし、スタッフは会場のこと機材のことを熟知しているし、 今回全体があまりにスムーズにうまく行っている理由はこれでした。 いよいよ夜8時になって人が集まってきました。 Robert Rippokは、Debashis Sinhaという インド系カナダ人のパーカッショニストとのセッションを披露しました。 リハーサルの時間がほとんどなかったので、ほぼぶっつけ本番だったのですが、 5面スクリーンの美しさもあいまって、この日一番のハイライトとなりました。 それは、カナダの実験映画作家ノーマン・マクラレンについて語ったことです。 彼は音と映像をダイレクトに結びつける実験アニメーションを何本も作っており、 僕は学生時代にその作品を見て大きな影響を受けました。 そのマクラレンがいたのが、このモントリオールにあるNFBC(カナダ国立映画庁)なのです。 僕が音と光を演奏するTENORI-ONを作ったのも、マクラレンの影響なくしてはありえなかったでしょう。 マクラレンの偉大な業績と、自分への影響をプレゼンの冒頭で語ったところ、 カナダの聴衆に驚きと大きな拍手で迎えられました。 我々のイベントはますます完成度が高くなったように感じました。
by tenori-on
| 2008-04-19 07:47
| TENORI-ON
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