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岩井俊雄によるTENORI-ON開発レポート&作品情報
by tenori-on
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いわいさんちweb
親子や家族のあり方をテーマにした、岩井俊雄のもうひとつのブログです。
以前の記事
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番
お昼までカフェで時間をつぶしたあと、少しでも早めにチェックインできないか
念のために、またホテルに行ってみたのですがダメでした。
会場へ行ってみると、こちらはようやく設営が始まっていました。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_0392417.jpg
今回のイベント会場は、普段アーティストがスタジオとして使っている場所だそうです。
外見は、ちょっとコテージ風な建物に見えますが、中に入ってみてびっくり。
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天井がメチャクチャ高く、ベルリンの時の会場と同じか、それ以上に開放的な空間がそこにありました。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_2359331.jpg
広々とした中2階があり、階段を上ってそこから見下ろせるようにもなっています。
現在、普段はここを一人の女性アーティストがスタジオとして使っているとのことなのですが
いったいどういう使い方をしているのでしょうか?
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_001467.jpg
天井には、直径2mはある大きな円形の鏡が取り付けてありました。
太陽光を取り入れて、下の会場に反射させて照らすのかもしれませんが
それにしてもダイナミックです。

ステージの準備はまだはじまったばかりなので、基本的な確認だけして
西堀くんともう一度先ほどのカフェに戻ってお昼を食べることにしました。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_003410.jpg
行ってみると朝はガラガラだったカフェが、いつのまにか超満員になっていました。
フランス語のメニューがまったくわからないので「今日のメニュー」を頼んでみたら、
出てきたのは何やら大量の肉とジャガイモを油でいためたもの。
味は悪くなかったのですが、肉はちょっと臭みのあるレバーのような感じで
とにかく油がすごかったので、今の我々にはきついお昼となりました。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_0273329.jpg
午後2時近く、ようやくホテルにチェックイン。
部屋はかなり簡素な感じです。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_0274842.jpg
窓からは会場が目と鼻の先に見えます。とにかく近いのは便利。
3時に会場でセッティングのチェックをしなければならないので
とにかく1時間だけベッドに倒れこみました。
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あまりに小刻みの睡眠しか取れませんが、こういう時には意外と起きられるものです。
3時過ぎに会場へ行ってみると、徐々にステージが出来上がってきていました。
そして、ステージの中央には何やら見慣れないものが。
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おお、これは巨大なTENORI-ON!?
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パリのスタッフが独自に、TENORI-ON風の照明ディスプレイを用意してくれたのです。
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数えてみると、ライトの数は15×15。惜しい!
でも演出としては十分ですね。
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TENORI-ONディスプレイスタンドも着々と準備されてます。

そしてここからは、またもや僕はビデオのスタッフや音響のスタッフに指示出しなどで大忙し。
しかし、今回フランス人の技術スタッフには英語がほとんど通じなくて、かなり苦労させられました。
若いフランス人スタッフに通訳してもらったり、絵を描いたりして
なんとかこちらの希望を伝えました。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_0285163.jpg
自分のリハーサルもできないまま、テレビ・雑誌の取材へ突入。
特にArteというフランス/ドイツ圏で放送しているテレビ局のインタビューでは
来たディレクターが昨年末に日本に来ていろいろオタクカルチャーの取材をしたらしく
「ハツネミク、ニコニコドーガ」などの単語がいっぱい出てきて苦笑しました。
フランス人は、日本のアニメやマンガが大好きなので、
インタビューの内容もベルリンとはまったく違います。

4つのかなりディープな取材を受けるうちに、
あっという間にドアオープンの時間になってしまいました。
ホテルの部屋で着替えるつもりで出てきてしまったので、慌ててホテルに戻ります。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_02918.jpg
会場入口から外へ出てみると、すでにものすごい人が集まってきていました。
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列はどこまでも続いています!
それをかきわけてなんとかホテルに戻り、着替えてまた人ごみを乗り越えて会場へ。
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ここパリでも、ベルリンと同じようにこのイベントが注目されているのを感じ、うれしくなりました。
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今回照明は、ムービングライトがいくつもステージ脇に設置され
豪華な雰囲気でイベントがスタートしました。
ちょっと準備不足なのは否めませんが、とにかく始めるしかありません。
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先ほどの空間を埋める人、人、人。
中2階への階段にも人が並んでいます。
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中2階からもたくさんの人がステージを見下ろしています。
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_030112.jpg
ベルリンとはまた、一味違ったゴージャスな雰囲気のステージとなりました。
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そして僕のプレゼンの時間となりました。
こちらは、準備不足で大丈夫かなと、緊張した面持ちでステージに立ったのですが、
日本語覚えたて?のフランス人から「アリガット、トシオ~」と何度も声援が飛びはじめました(笑)
なんだかスターを迎えてくれたような雰囲気で調子が狂います(笑)
聴衆全体がとてもウェルカム&フレンドリーな雰囲気で、
こちらも急にリラックスして演奏&プレゼンを始めることができました!

しかし、なんと途中で予想外のトラブルが!
実は今回、僕のプレゼン用に長いケーブルが用意されておらず、
僕はいつもステージ上に置くノートPCを会場後ろのビデオ機材の近くに置かなければなりませんでした。
ただ、いつもワイヤレスマウスを使っているので、試してみたら
電波がなんとか届いたので不安ながら仕方なくそれでプレゼンを始めることにしたのです。

ところが、プレゼンの中盤、まったくPCが反応しなくなってしまいました!
何度マウスのスイッチを押しても、次のスライドに進みません。

ちょうど西堀くんをステージに呼んで紹介したあとだったのですが、
これはもうステージにいてもどうにもならない!と判断して、
とっさに僕はステージを飛び降り、人ごみをかきわけて後ろのビデオ機材へと走りました。
「ええ~っ!?僕はどうすれば…」と、ステージ上から困った西堀くんの声が聞こえます。
僕はマイクで「西堀くん、TENORI-ONの紹介でつないどいて!」と叫びました。
本当は、TENORI-ONのコンセプトなどを伝えるスライドが残っていたのですが
それをすっ飛ばすしかありません。

仕方なく、TENORI-ONを使って一人で機能紹介を始めた西堀くん。
いつもは西堀くんが演奏しながら僕が説明するのですが、
西堀くん一人でマイクを持って、なんとか説明&演奏を始めてくれました。
しばらく頼むよ~!

しかし、PCをチェックしてみたらワイヤレスマウスの問題ではなく
PC自体がまったく反応しなくなっていました。
これは、再起動しかないか…時間かかるぞ…と内心ドキドキです。

しばらくたって西堀くんのTENORI-ONの説明も終わってしまい、
ステージ上から「岩井さん、どうします?」と日本語で声がかかります。
「もうちょっと待って!」

西堀くんは「(英語で)まだトラぶってるので、TENORI-ONの演奏でもしようか?」と
問いかけると、聴衆からは指笛と大きな拍手。
すると、逆にトラブルの中のライブ感がよかったのか、この即興演奏が大うけ!

僕もそのうちようやくステージに戻ったのですが、これも拍手で迎えられ、
なんだかすごくいい雰囲気になっていたので、
もうスライドはいいや、と思い、二人での演奏に切り替えたところ、
これもまたもや受けてしまい、さらに会場は指笛、声援、拍手の嵐で
大盛り上がりになってしまったのでした。
怪我の功名ですね。

PCが止まったのはめちゃくちゃあせりましたが、
TENORI-ONさえあれば、十分即興で乗り切れる、というのを偶然にも身を持って実感しました(笑)
ワールドツアー4日目(午後)~パリ本番_d0074455_0303353.jpg
他のミュージシャンたちの演奏もパワーアップし、
大盛況のTENORI-ONイベントはまたもや深夜すぎまで続くのでした。
# by tenori-on | 2008-04-16 14:38 | TENORI-ON
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ
ベルリンのイベントが終わり、ホテルに帰り着いた頃にはすでに午前2時をまわっていました。
無情なことに、我々のパリ行きの飛行機は午前7時。
少なくとも、フライトの1時間前には空港に着いていなければなりません。
西堀くんいわく「5時半にタクシーを呼んでありますから!」

とにかく汗だく、そしてめちゃくちゃタバコくさくなったので、
シャワーを浴びて着替え、急いでスーツケースの荷造りです。

ようやく出発の準備ができたのは3時。
5時に起きるとして2時間は寝られるかな?と、アラームをセットして
ベッドに入ったのですが、ライブの大音響の中にずっといたので
耳がキーンと鳴り続けて、さらに興奮でしばらく寝付けず。
身体はものすごく疲れているのですが、精神的にはハイになっていて
イベントの大成功でついニヤニヤしてしまう自分がいます。

結局1時間半ほど眠りにつきました。
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ_d0074455_23394066.jpg
なんとか目覚ましとともに5時に起き、顔を洗って、ぼーっとしたままロビーに向かいます。
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そして西堀くんとともに、まだ暗い中、
タクシーに乗り込み、ベルリンTegel空港へと向かいました。
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ_d0074455_2340982.jpg
我々の飛行機は、7:05のルフトハンザ。
飛行時間も2時間ほどなので、そんなにゆっくり寝られそうにありません。
「ホテルには早めにチェックインできるよう頼んでありますから
午後まで結構寝られますよ」と西堀くん。
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我々が乗ったのは、かなり小さな飛行機でした。
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さらにこの時間、機内はがらがらに空いていました。
こんな早朝にベルリンからパリへ飛ぶ人はあまりいないようです。
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乗るやいなや、西堀くんは耳栓とアイマスクをしてシートに倒れこみ、
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朝食のサンドイッチとドリンクが出ても爆睡続行。
でも僕の方は、なぜか目がさえてしまって眠れなかったので本を読んでいました。
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そのうち、ふと窓の外を見ると白い線のようなものが見えました。
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それも雲の上に何本もの線が平行に走ったり、交差したりしています。
それが飛行機雲だということには、すぐ気がつきました。

どうも窓の外はまったく風がないらしく、下に広がる雲はピタリと止まって動きません。
たぶん風がないせいで飛行機雲も拡散せずにいるのでしょう。

飛行機雲を上から見ること自体、初めての体験だし、
たくさんの飛行機が正確に同じ高さを飛んでいるのか、
何本もの白い線が、まるで定規で線を引いたかのように
きっちりと並んでいるのに、しばし見とれてしまいました。
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ_d0074455_23423235.jpg
2時間弱のフライトの後、飛行機はパリのシャルルドゴール空港に到着しました。

シャルルドゴール空港には、新旧いくつかのターミナルがあって、どれもワクワクするデザインなのですが、
特に僕は古いターミナルが大好きです。今回は、その古いターミナルに到着しました。
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60年代後半から70年代初めにかけて作られた、この古いターミナルは、
日本で言えば大阪万博の時代の香りがプンプン。
万博世代の僕にはたまらないものがあるのです。
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昔の未来SFに出てきそうな透明なチューブがいくつも交差し、
その中をエスカレーターで移動します。
毎回このターミナルに来るたびに、SF映画の中に迷い込んだ気がして
子ども時代に憧れた「懐かしい未来」を感じるのです。
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ_d0074455_23434628.jpg
この白いのは、エアコンのダクトで壁側に送風口が付いているのですが、
映画「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるようなデザインで見てるだけでうっとりします。
ダクトごときを、わざわざこんな作りにくいデザインにしなくてもいいのに、
それをここまでこだわっているところがにくい!
ワールドツアー4日目(午前)~パリへ_d0074455_2344137.jpg
さて、空港からタクシーで、パリ市のはずれにあるラ・ヴィレットという地区に着きました。
この地区はかつての都市開発で、大きな科学博物館やミュージアムが集中して建てられている場所です。
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道路の脇には、不思議な形の自転車が並んでいました。レンタル自転車なのでしょうか?
色も形もなんとも不思議なデザインです。
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さて、ホテルに着いてチェックインしたら、ようやくこれで少し休めると思ったのですが…
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なんと、いままだ部屋は空いてないから、午後2時までチェックインできないとのこと。
話が全然違います!!
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交渉しても無理そうだったので、仕方なくすぐ近くの会場に行ってみたのですが
こちらもまだ朝早すぎて開いておらず…
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しょうがないので、ふたりで近くのカフェへと向かいました。
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英語が通じなかったのですが、近くの席の人に助けてもらって
なんとかカフェオレとクロワッサンを注文。
さすがパリ、どちらもとてもおいしいのが唯一の救いです。

さて、今日はどうなることか…先が思いやられます。
# by tenori-on | 2008-04-16 00:26 | TENORI-ON
ワールドツアー3日目~ベルリン本番
ワールドツアー3日目、この日はベルリンイベントの本番です。
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朝ホテルに届いた新聞には、すでに昨日取材を受けたTENORI-ONの記事が載っていました。
文化欄の一面、4分の1を使ったかなり大きな記事です。
ドイツ語なのでどう書いてあるかわかりませんが、
とても感じのいいインタビュアーだったので、きっとうまくまとめてくれたことでしょう。
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本番のスタートは夜8時。深夜まで続くイベントなので
午前中はしっかり休んで、午後から気合をいれて出陣です。
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昨日は気がつかなかったのですが、
門の上のサインもかなりイカしてますね。
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会場に入ると昨日は心配だったスクリーンも3枚しっかり吊られて、
ステージが見事に出来上がっていました。

さて、ここから本当は本番までのステージでのリハーサルや
楽屋の様子などをお見せしたいところなのですが、会場に着いた瞬間から
僕は映像の準備や、自分のプレゼンのリハーサル、そして雑誌やテレビの取材などが
怒涛のように押し寄せてきて、まったく写真を撮っている余裕がありませんでした…

準備と取材で会場と楽屋を行ったり来たりでヘトヘトになり、
さらに実はホテルで朝食を食べたきり、お昼を食べてなかったのでおなかはぺこぺこ。
ようやく本番間近になって一通り終わって楽屋に戻ると、
おいしそうなラザニアなど、イタリア料理が用意されていました。
お、ケータリングを入れてくれたんだ!、と思ったら、そばにいたかわいい女性が
強いイタリア訛りの英語で、私がつくったのよ~、と話しかけてきました。
西堀くんとおいしいラザニアをパクつきながら、
「あなたたちが出るのは何時なの?」
「10時半ごろかなあ…」
「一度家に帰るけど、あとで見に来るわね!」などと話しているうち
かなり疲れと緊張がほぐれたのでした。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6271522.jpg
さて、いよいよ夜8時。
開場時間になり、一気にたくさんの人が入場してきました。
僕はライブの準備で、ステージに張り付いていて
受付の様子などを見に行く余裕がまったくなかったのですが、
西堀くんの報告では、予想以上にかなりの人が並んでいるとのこと。
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確かに、みるみるうちに巨大な会場は人で溢れかえってきました!
人々の熱気と期待が伝わってきます。
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まず人が入ってくる間にNorman FairbanksによるDJパフォーマンスがスタートです。
DJといっても、ターンテーブルではなくTENORI-ONのみを使ったプレイです。
Norman Fairbanksは、世界初のTENORI-ONだけを使ったアルバムをリリースした人。
今回もTENORI-ON1台から出ているとは思えない完成度の高い音を聴かせてくれました。
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そして、いよいよ本番ステージの先陣を切ったのは、
トロントから来てくれたI am Robot and Proud。
キーボーディストでもある彼は、キーボードとTENORI-ONを両手でそれぞれ弾きこなします。
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ニューヨークから来てくれたNathan Michelは、今回初参加。
音楽で博士号も持っているという理論派の彼は、
イスに座って、TENORI-ON1台をまるで本でも読むかのようなスタイルで持ち、
ものすごいスピードで操作して、どんどんと音を変化させていきます。
今回僕も見るのが初めてだったので、その意外なスタイルと使い方に圧倒されました。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6281388.jpg
次のSutekhは、フランクフルトにも出演してくれたサンフランシスコのアーティストです。
TENORI-ONの光の動きを見事に演出に加えた、
まさにこれこそ我々が望んだTENORI-ONらしいパフォーマンスで
僕も西堀くんも目からウロコが落ちる感激の瞬間が何度もありました。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6282350.jpg
そして、いよいよ僕自身のプレゼンの時間がやってきました。
TENORI-ONによるソロ演奏に続いて、TENORI-ONのアイデアがどこから来たか
そしてそれがどう進化して行ったか、という完成までの道のりを
スライドや動画を見せながら熱く語りました。
後半は西堀くんもステージに上がって、TENORI-ONの基本的な説明や
2台のTENORI-ONによる即興演奏などを披露しました。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6283344.jpg
実際のところ、前のミュージシャンたちのパフォーマンスが予想以上に素晴らしかったこと、
そして、この大きな会場がものすごい数の人で埋まったこと、
さらには僕のプレゼンの間、みんな真剣に耳を傾けてくれていることなど、
会場全体のいい空気がビリビリ伝わってきて、僕自身もかなり興奮していました。
最後は熱い拍手をもらい、興奮は最高潮に達しました。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6284413.jpg
僕のプレゼンのあとは、ベルリンのTo Rococo Rotの登場です。
今回、僕は各ミュージシャンの映像演出をやることにしたのですが
試しに演奏中の音をPCに入力してリアルタイムに映像化し、
ライブカメラの映像と合成してみたのがとてもうまくいきました。
特にTo Rococo Rotの、生ドラムとベース、そしてTENORI-ON+MACの
3人の演奏は、生楽器と電子音の組み合わせが大迫力で、
音が視覚化された映像もあいまって、この日最高のパフォーマンスに感じました。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_629086.jpg
音のインプットをリアルタイムに映像化するプログラムは、
僕が長年進化させてきたオリジナルのものです。
今回、このベルリンで初めて使用したので、実験もかねて
ほとんどのミュージシャンで試したのですが、その次のパフォーマーであるPoleも、
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6291143.jpg
今回ベルリンのみ参加のStewart Walkerも、それぞれ音や音楽の雰囲気が違うせいで
映像もパフォーマンスごとにかなり独特の振る舞いを見せてくれて、
新しい発見がいくつもありました。

そして、すべてが終わったのは深夜2時近く。
イベントが無事大成功に終わり、やりとげた達成感で
出演者もスタッフもみんなニコニコしていました。
今回、ベルリンでこうした音楽イベントを主催するClubTransMedialeというチームに
このTENORI-ONイベントの仕切りを依頼したのですが
会場の選定から、パブリシティ、会場作りやケータリングなど
本当に完璧にやってくれて大感謝です。
ワールドツアー3日目~ベルリン本番_d0074455_6292435.jpg

最後、会場を出る前に、そのClubTransMedialeの中心人物であるヤンと記念写真をパチリ。
僕も西堀くんも興奮状態だったので一応笑顔ですが、
実は内心ヘトヘトに疲れきっていたのでした。

そしてさらに、このあと5時間後にはパリへ飛ばなければならないという
過酷なスケジュールが僕らを待っていたのです!
# by tenori-on | 2008-04-14 15:14 | TENORI-ON
ワールドツアー2日目~ベルリン
4月6日にスタートしたTENORI-ONワールドツアー。
ベルリン・パリ・モントリオールの3ヶ所が無事終了しました!
あまりのハードスケジュールで、なかなかこの開発日誌を更新できなかったのですが、
ようやくモントリオールで少し時間ができたので、
時間を巻き戻して、ベルリンの続きから少しずつご紹介していきましょう。



日本から11時間のフライトのあと、フランクフルトで乗り継いでベルリンへ。
ホテルに着いたのは夜中で、その翌朝、2日目です。
ワールドツアー2日目~ベルリン_d0074455_421676.jpg

時差ぼけでかなり早い時間に目が覚めました。
ちょっと外に出てみると、かなり日本より寒いです。
ワールドツアー2日目~ベルリン_d0074455_422628.jpg
とても新しくて大きなホテルの朝食は、思っていた以上に充実していました。
(先月のフランクフルトのホテルはとてもシンプルな朝食だったのです)
ワールドツアー2日目~ベルリン_d0074455_425283.jpg
オレンジをその場で切って絞れるマシンがありました。
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ホテルでこんな機械に出合ったのは初めてなのでうれしいです。
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午前中に西堀くんと一緒にベルリンを代表する新聞のインタビューを受けました。
3時間で原稿を書き上げて、明日の朝刊の文化欄に載せてくれるそうです。
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今日は、この取材のほかは夕方にイベント会場を下見することになっていて、
それまで予定がないのでちょっと余裕があります。
インタビューが終わったあと、二人で電車に乗って昼食に出かけることにしました。
僕らが泊まっているのは、イベント会場がある旧東ベルリン地区のはずれのほうなのです。
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電車で4駅ほど乗って、旧東ベルリンの中心街へと出ました。
建物にもかなり趣きがありますね。
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これは、木のおもちゃの専門店。
ほとんど一人のおじさんが手作りで作っているそうです。
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西堀くんおすすめのレストランで昼食を食べました。
一見ピザそっくりに見えますが、南ドイツでポピュラーなものらしく
チーズではなくクリームソースを使ってあります。
初めて食べたのですがとてもおいしい!
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このあたりはギャラリーがたくさんあるということだったので
昼食のあと散歩に出てみました。
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早速我々のTENORI-ONイベントポスターを発見しました!
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遠くにテレビ塔が見えます!ちょっとワクワクしてきました。
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このあたりに今回ツアーに参加してくれるRobert Lippockも住んでいるそうなのですが
建物の中庭がどこも素敵で緑も多く、スペース的にも余裕のある建物ばかりなので
うらやましい限りです。
街で見かける落書きもなんだかレベルが高いです。

しかし、今日は月曜日でギャラリーのほとんどがお休みで
外からガラス越しに見ることしかできませんでした。
月曜は人が集まらないから、イベントは火曜日にしたほうがいい、と言われたのもうなづけます。
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西堀くんと別れて、僕は一人でテレビ塔に行ってみることにしました。
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途中、見つけたのは愛嬌のある歩行者用の信号です。
この帽子をかぶったおじさんのマークはどこかで見たことがあります。
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赤信号のほうもいい感じです。
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と思ったら、デパートにはその信号をグッズにしたコーナーがありました。
ベルリンの街のキャラクターとして売り出そうとしているみたいですね。
日本の信号もこんな風に街ごとにデザインを変えたら楽しそうです。
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さあ、いよいよテレビ塔に登ってみましょう。
このテレビ塔は60年代末に建てられたもので、高さは368 mだそうです。
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内装も旧東ドイツを感じさせるレトロな雰囲気です。

チケットを買うのにやたら並んで時間がかかったのですごく人気があるのか、と思いきや
単にチケット売り場のおばさんが一人ですごくゆっくり売っていたのでした…
もっとテキパキ売ってよ、おばさん!
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そしてエレベーターで展望台へ。
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エレベーターも小さくて少しの人数しか乗れません。
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これが展望台から見下ろしたベルリンの街です。
行きに乗ってきた電車の線路をたどりながらホテルの方角を見てみると
意外と歩けそうな距離だったので、帰りは街を見ながら歩いて帰ることにしました。
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外はかなり寒いのですが、途中川沿いに歩く道もあり、
散歩にはなかなかいい感じです。
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多くの建物に結構カラフルな色が使ってあります。
これは旧東ドイツからのデザインなのでしょうか。
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ホテルの近くの巨大なアパートは、こんな風に見事なグラデーションになっていました。
これを実現するのは、かなり大変だったはずです。
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かなり歩いたのでホテルに戻ってしばらく休み、
夕方5時ごろ、西堀くんと一緒にイベント会場へと向かいました。
ホテルから歩いて10分くらいで着いたのですが
外から見るととても地味な感じの建物です。
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しかしスタッフ専用の入口から中へ入って
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階段を上って、我々のイベントがあるフロアに着くと…
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そこはびっくりするほど巨大な空間がありました!

聞けばここは1950年代に作られた建物で、
中には周辺一帯の施設に熱を送るための巨大な機械があったそうです。
発電所ならぬ発熱所ですね。
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それを、改装して今はイベントホールとして使っているのですが
当時の機械を活かしたインテリアがかなり強烈です。
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ここはソファがコンクリートに直接取り付けてあります。
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内部はいくつかの空間に別れていて、いたるところに古い発熱所の残骸が。
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こういう電気系の表示にはしびれます。
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わざとらしく取り付けたものではなく、旧東ドイツの時代からある本物。
やたらかっこよく感じますね。
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そうした古い雰囲気に加えて、窓にはカラフルなフィルターが取り付けられているところが
またセンスがあっていい感じです。

会場では、ステージの組み立てが終わって
スクリーンやプロジェクターの取り付けが行われていたのですが
とてもすぐには終わりそうになかったので、しばらく様子を見てからホテルに戻ることにしました。
本番は明日です。うまくいくでしょうか。
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夜は、現地スタッフと、今回の参加ミュージシャンと一緒に
あいさつがてらレストランで夕食をともにしました。
左側が今回ベルリンイベントを仕切ってくれているヤン。
右側は、フランクフルトでも出演してくれたSutekh。
彼はサンフランシスコから到着したばかり。
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一番右はカナダから到着した、I am Robot and Proud、その隣はベルリンから参加のPole。
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おいしいドイツ料理とともに、
明日から始まる怒濤の本番の前のちょっと静かなひとときを楽しんだのでした。
# by tenori-on | 2008-04-14 04:09 | TENORI-ON
ベルリンへ
いよいよ地球をぐるりと一周回るTENORI-ONワールドラウンチツアーのスタートです!
ベルリンからスタートして、パリ、モントリオール、ニューヨーク、サンフランシスコを回り、
最後は東京でツアー完了。

ワールドツアーといっても、日本からは僕と西堀くんの二人だけ。
各地のイベントをオーガナイズしてくれているのは、それぞれ現地のスタッフなので
言葉も違うし、準備時間がほとんどない国もあるので毎回なかなか大変そうです。
でもとにかくやりとげるしかありません。

というわけで、これから時間と体力の許す限り、
各国からツアーの模様をレポートしていきたいと思います。

ちなみに、今、ベルリンのホテルでこれを書いてます。
まずはベルリン到着までの写真をいくつかアップしておきましょう。
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空港で、TENORI-ONが表紙になったドイツの雑誌を見つけました!
KEYSという、電子楽器の情報雑誌みたいです。
6ページにわたって、大々的にTENORI-ONが特集されてました。
うれしい!
# by tenori-on | 2008-04-08 21:30 | TENORI-ON


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