岩井俊雄によるTENORI-ON開発レポート&作品情報
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親子や家族のあり方をテーマにした、岩井俊雄のもうひとつのブログです。
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カテゴリ:Ars Electronica( 8 )
アルス最終日
9月3日。一足先に帰るため、今日が僕にとってのアルス最終日です。
今日僕は、6本のテレビやラジオ、雑誌の取材。
そして、アルスエレクトロニカセンター最上階のスカイカフェでの
パブリックプロジェクトをテーマとしたシンポジウムでのプレゼン。

昨日のサンクト・フローリアンのレクチャーですべてを
出し切ったので、今日のプレゼンはややゆっくりした調子でしたが、
「Creating Digital Public Art」というタイトルで、
夕方30分ほどのプレゼンを行いました。

ようやく僕のアルスでのノルマはすべて終了です!!忙しかった!
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夜は、"Some Sounds and Some Fury"と
題されたコンサートシリーズを聴きに行きました。

これもなかなかすごい企画で、夜の7時半から深夜0時近くまで
場所を次々と移動しながら、いろいろなタイプのライブコンサートを体験するという趣向。
美術館の一室から始まり、ブルックナーハウスのコンサートホールや
ドナウ川の川べりを使って、何人ものアーティストやオーケストラがライブをやるのです。

昨年はさらに長く、また内容も電子音楽の歴史を
その始まりから現代までたどる、という企画で
その骨太な内容、また場所を変えながらの飽きさせない
演出、そして演奏のクオリティに唸りました。

この企画を実行するだけでも大変だろうに、
昨日のサンクト・フローリアンといい、いくつもの展覧会といい
山のような企画をどうやってオーガナイズしているのか
不思議なくらいで、本当にそのパワーには頭が下がります。

終わってみると、それでも今年のアルスは見所が少なかった、
との声もちらほら聞こえてきたりするのですが、
それはアルスに参加するアーティスト側の責任でもあり、
一人一人の参加者の気合の入れ方次第なのです。
少なくとも僕は自分ではベストを尽くしたつもりで、
昨年にも増してものすごく有意義な参加となりました。

毎年アルスエレクトロニカ・フェスティバルを支える人たちの熱意と努力、
そして企画のアイデア、センスにはものすごく見習うべきものがある、と
いつも思っています。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-14 23:10 | Ars Electronica
St. Florianへ
9月2日は、今年のアルスエレクトロニカ フェスティバルの中でも
最もスペシャルな一日でした。

参加者は早朝から何台ものバスに乗ってリンツを離れ、
郊外にある修道院で、丸一日数々のイベントを体験する日なのです。

その修道院とは、サンクト・フローリアン修道院。
僕は知らなかったのですが、観光地としても有名なところで
リンツを代表する音楽家ブルックナーもここに眠っているそうです。

僕は、ここで今回2時間15分の長時間レクチャー&パフォーマンスを
行うことになっています。

実は最初はディレクターのゲルフリード・シュトッカーから
45分枠で他のアーティストと2人での対談を頼まれました。
しかし、せっかくのアルスという舞台です。
もっとしっかり自分のことを話したいと思い、一人で長時間の枠をもらえないか、
と提案したところ、彼は異例の2時間15分という枠をくれたのでした。
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僕は機材があったため、バスには乗らずに
モルフォビジョンを一緒に作っているNHK技研の深谷さん、
そして元IAMAS学長の坂根先生とタクシーでサンクト・フローリアンへ。
ちょっとリンツを離れたとたんに美しい田園地帯が広がりました。
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そして20分ほどで着いたのがここ、サンクト・フローリアン修道院です。
17世紀のゴシック建築だそうで、想像した以上に大きく立派な建物です。
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中に入ると真っ白な回廊がぐるりと続き、神聖な雰囲気を醸し出しています。
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そして、僕がレクチャーをやる部屋がここ!
なんとも華美なフレスコ画が部屋中に描かれています。
部屋はそんなに大きくなく、イスの数も150くらいしかなくて
僕の前にやったジョン前田や、エルキ・フータモ&ゴラン・レビン&ザッカリー・リーバマンの
レクチャーでは200人くらい入ってかなり立ち見がでていました。
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彼らが終わって午後には僕自身のレクチャーの準備となったのですが
僕のレクチャーは2時間以上あるので、立ち見になったらかわいそうだなと思い、
深谷さんに手伝ってもらって、イスを全部移動し
中央部分は床に座ってもらう構成に変えました。
他にも見やすいようにスクリーンの高さなども調整していたら
あっというまに時間が来て、お昼も食べれないまま開場することに。
しかし開場してみるとなんと…
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こんなことに…!とんでもない数の人が集まってくれたのです!
もう床に座ってもらう作戦だけでは到底入りきらず、立ち見もびっしり!
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でももうどうしようもありません。とにかく始めるしかありません。
しかしこの状況に僕自身も熱がこもり、レクチャー途中にはさみこんだ
観客参加のデモやパフォーマンスでは予想以上に大盛り上がり、
さらに少し時間をオーバーして2時間半近いレクチャーをやりきりました!
英語でこれだけの長さのレクチャーに挑戦したのも初めてでしたが、
自分としては過去最高の出来となりました。
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立ち見の人たちにはとても申し訳なかったのですが、途中退場する人もいず、
さらには、あとで聞いたら廊下にも入れないままの人がいっぱいいたそうで、
これだけの人が期待して集まってくれたこと、
そして真剣に聞いてもらえたことが本当にうれしい限りでした。

終了後、たくさんの人の質問に答え、さらに片づけをしていたら
昼飯に続き、晩飯のチャンスも逃してしまいました。
(メシ抜きで手伝ってくれた深谷さん、本当にありがとうございました!)
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ハラペコだったのですが、そのまま教会ホールを使ったコンサートを聴きに行くことに。
教会の巨大なパイプオルガンと、電子音楽を交互に演奏する
これまた実験的でなんともリッチな試みです。
場所の選び方といい、その内容といい、アルスのすごさをまた実感した一日でした。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-14 22:13 | Ars Electronica
Prix Ars Electronica 授賞式
毎年のアルスエレクトロニカ・フェスティバルで
最も注目されるのが、Prix Ars Electronicaと呼ばれる
コンペティションです。(Prixは、グランプリのプリですね)

9月1日夜、ブルックナーハウスの大ホールで
その授賞式が行われました。
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有機的な形の特設ステージの左右や
ステージ上にまで観客が座っているのが変わっています。

フェスティバルの中で一番華々しく、また政治的にも大事なのが
このセレモニーで、フェスティバルを支える市や州の政治家や
スポンサーのおえら方がスピーチをする場でもあります。

そのあたりは退屈なのですが、合間合間に、フェスティバル
参加アーティストによるパフォーマンスが披露されます。
昨年は、僕はここでTENORI-ONパフォーマンスを頼まれました。
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これが、グランプリ受賞者に渡されるトロフィー、ゴールデンニカです。
ルーブル美術館にあるサモトラケのニケの彫刻をかたどったもので、
わが家にも一個あります(笑)

でもこっそり持ってみたら、やたら軽くてびっくりしました。
僕の家にあるゴールデンニカは、片手では持つのが大変なほど重かったのに。
かなりの軽量化がされたみたいです(笑)
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今年の授賞アーティストが勢ぞろい。
(ほら、みんな片手で軽々ゴールデンニカを持っていますね!)

日本からは、エキソニモの二人がNet Vision部門で授賞。
また、古くからの友人、ポール・デマリーニスもInteractive Art部門で授賞。
おめでとう!!
エキソニモの赤岩やえさんはシックなグレーの着物が素敵でした。
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アルスエレクトロニカ、と言えばこの人、
フェスティバルディレクターのゲルフリード・シュトッカー氏。
若くしてディレクターに抜擢された彼が、この10年以上
フェスティバルの中心を担っています。
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そして、もう一つのアルスエレクトロニカの顔、クリスティーヌ・ショップ女史。
彼女こそ、一番最初からずっとフェスティバルを支えている功労者なのです。

なぜ、アルスがこんな大規模に毎年続けていられるのか?
それは、この二人の情熱によるところが大きいのです。

そして、何よりもこの二人のすばらしく魅力的な人柄が
他のあまたあるこの手のフェスティバルと、アルスが一線を画すところでしょう。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-14 01:56 | Ars Electronica
ヤシャ・ライハート女史とサイバネティック・セレンディピティ展
8月31日、アルスエレクトロニカ・フェスティバルの初日。
東京都写真美術館の森山朋絵さんたちと合流し、
まずはヤシャ・ライハート女史の講演を聴きました。
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このヤシャ・ライハートさんこそ、
約40年前、「サイバネティック・セレンディピティ展」を企画した人物です。

「サイバネティック・セレンディピティ展」とは、1968年にロンドンICAで
世界で初めて大規模にコンピュータとアートとの接点を
テーマに開催された、伝説の展覧会といわれるものです。
"Cybernetic Serendipity"とは聞きなれない言葉ですが、
あえて訳せば、身体と電子工学との出会いによる思いがけぬ発見、というような
感じでしょうか。

僕は、つい先日、東京都写真美術館での
ポストデジグラフィ展会場で、その「サイバネティック・セレンディピティ展」の
当時の資料を生で見て、感銘を受けたばかりだったので、
今回本人の講演を聴けて感激でした。
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その「サイバネティック・セレンディピティ展」には、
当時日本から、CTG(コンピュータテクニックグループ)という
日本で初めて結成されたコンピュータアートのグループが
参加していました。

その中心人物の一人、幸村真佐男さんは
僕が大学1年生の時にコンピュータの授業を受けた恩師なのです。
幸村先生の授業はやたら面白く、それによって
僕はコンピュータに開眼して、プログラミングを始めました。

そういう意味では、「サイバネティック・セレンディピティ展」と
いまの僕は、時を越えてつながっていたのです。
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講演後、ヤシャ・ライハートさんに
僕が幸村先生の教え子であることを伝えると
うれしそうに微笑んでいました。

講演中、ヤシャ・ライハートさんの次の言葉が印象的でした。

「サイバネティック・セレンディピティ展は、列車が到着する
駅のプラットフォームのようなものだったと思うのです。
これまで出会ったことのない、さまざまなジャンルの人々が、
さまざまな場所から集まり、そしてそこから旅立って行ったのです。」
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-14 00:39 | Ars Electronica
ラジオの力
今年のアルスで、僕はジョン前田と並んで
"Featured Artist"となっているせいか、
やたら取材申し込みが多く、一日に30分きざみで
6本(!)とかのインタビュー予定が入ったりしています。

それもちょっと驚いたのは、ラジオ番組の取材がいくつもあることです。
今日は二つのラジオ取材を受けました。
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僕のようなビジュアルな作品をラジオという音だけのメディア向けに
説明することもかなり難しいと思うのですが、
オーストリア国内のラジオ局なので、基本的に放送はドイツ語なんですね。

どうするのか聞いてみると、僕が英語で答えたインタビューを
まず編集し、それをドイツ語に翻訳した上で、
僕の声が小さく流れる上に、男性の声優さんがドイツ語で声を重ねて収録する、ということ。
つまり、僕自身の声はほとんど聞こえないし、
しゃべった内容と合っているかどうかもわからないわけで
ちょっと笑ってしまいました。

それにしても、僕の経験からいうと、日本国内で展覧会などをやって、
ラジオのインタビューを受けたことは10年前に一回あったきりです。
興味がないのか、それともビジュアルなものを
ラジオでは伝えられないとあきらめているのか。

それに比べて、こちらのラジオ局は勇敢です。
フェスティバル期間中は、特設スタジオが会場内にできて
僕のインタビューはすぐに編集され、2時間後には
放送されるらしいのです。

さらに聞いてみると、このフェスティバル期間中だけでなく
一年中、毎日30分間のアート情報を流している番組をやっているそう。
そんなにネタがあるのか!とも思ってしまいますが
とにかくこの国では、まだまだラジオというメディアは元気なようです。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-13 22:01 | Ars Electronica
Morphovision at Ars Electronica Center
モルフォビジョンは、アルスエレクトロニカセンターの2階に
今後一年間常設となります。

これから一年間は、アルスのスタッフにメンテナンスを任せるため、
今回使用するPCも英語OSのものに換え、配線ケーブルなどに
すべてわかりやすく英語のネームタグをつけました。

これまで、ずっと日本国内で展示をしてきて、
トラブルが起きたことはなかったので
大丈夫だとは思うのですが、
これから一年がんばってくれ!という気分です。
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フェスティバル開始前日となる8月30日、
アルスエレクトロニカセンターは一日だけ市民に無料開放されます。
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たくさんの家族連れが訪れ、真っ先に世界最先端の
作品を楽しめる、というイキな計らいです。
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僕のエレクトロプランクトンのほうは昨年から常設となっていて、
今年も継続して展示されることになりました。
リラックスしながら楽しめるようにこんな風にブースが作られています。
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フェスティバル期間中は、この他にも街のあちこちの美術館やギャラリーを
使って作品が展示されるのですが、このセンターに集められた作品だけは
特別な役割を担っています。

というのは、フェスティバルが終了しても
このセンターの作品だけはそのまま常設となり、
市民や観光客を楽しませることになるため、ここに集められる作品も
小難しいアート作品というより、もっと純粋にテクノロジーの面白さ、美しさ、
新しい使い方、可能性などを感じられる作品が選ばれています。

特に子どもたちに人気のこの場所では、子どもたちが
最先端のアイデアや表現に触れ、純粋に驚きを感じてくれるように、
作品のセレクションにかなり気をつかっているように感じます。

大上段に構えて、派手なフェスティバルをやるだけでなく
市民や次の世代を担う子どもたちにいかに還元していくか。
そのあたりがちゃんと考えられているところが
リンツという街に、アルスエレクトロニカが溶け込んで
27年もの間続いてきた秘密なのかもしれません。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-09-13 21:21 | Ars Electronica
リンツより
フランクフルト経由でリンツにやってきました。
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こちらは晴れたり激しい雨が降ったり、なんだか不安定な天気です。
それに風が強くとても寒い!
去年はもっと暑かったので、うかつでした。
もっと冬着を持ってくればよかったと後悔。
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今回はリンツの一番の中心となる広場に面したホテルに泊まっています。
由緒があって、古めかしく雰囲気のあるホテルなのですが
その分部屋が寒かったり、ネットがつながらなかったりします。
ただ、リンツでは街のあちこちに無料のWIFIホットスポットがあるらしく、
僕の泊まっているホテルでも、広場に面したレストラン部屋だとネットにつながります。
(いまもそこからつないでいます)
街中でタダのネットにアクセスできるなんて、
さすがアルスエレクトロニカの街です。
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これがドナウ川のほとりに建つアルスエレクトロニカセンター。
ここは年に一度開かれるフェスティバルを核としながら
普段は市民が楽しんでいる雰囲気の常設のメディアミュージアム。

世界中からたくさんの人が集まるフェスティバルの
タイミングに合わせて、ミュージアムの中身も
総入れ替えに近いくらいにリニューアルされます。

ここの2階に僕の「モルフォビジョン」が
これから一年間常設になるのです。

リンツはある意味小さな田舎町ですが
そこに世界の最先端の作品や研究をいち早く集めて
それも常設にしてしまう。

まだまだシステム的には不安定な最先端の研究の場合
短期間のフェスティバル中だけならともかく
実はこれはかなりすごいことなのです。
(IWAI)
by tenori-on | 2006-08-30 19:25 | Ars Electronica
オーストリア・リンツへ
今日から今度はオーストリアのリンツへ旅立ちます。
(今年はなんだか慌しいなあ…)

世界最大のエレクトロニックアートの祭典として有名な
アルスエレクトロニカ・フェスティバルに参加するんです。
http://www.aec.at/en/

昨年はTENORI-ONとエレクトロプランクトンを展示したのですが、
今年はアルスエレクトロニカセンターに『モルフォビジョン』が
1年間常設されることが決まり、その設営と
講演、シンポジウムでの発表などを
やってくることになっています。

6月のバルセロナのSONARから、すでに4回目の
海外なのでそろそろ飛行機にも飽きてきました…
IT時代になっても、飛行機での移動時間と
時差ボケはなくならないですね…

でも、とにかくがんばっていってきます!
次はリンツから…
(IWAI)
by tenori-on | 2006-08-29 04:15 | Ars Electronica


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